最近のプラレールは、実車を忠実に再現しているものが多く、初期のように成形色単色の電車などは、完全に姿を消してしまい、JRが分割民営化をして、地方ごとに実車も多種多様化をしており、プラレールも常時、60種類以上のラインナップを展開しています。
プラレールと地域性
種類は多いけど、新幹線とか子供人気が優先なんだよね
大人の都合で売れるものを作らないとダメなのよ。プラレールを作り続けるためにね
地方のプラレールを地元の地域でご紹介
うちの子供は、沿線を走っている在来線の811系や813系が、プラレールで無いのは何故かと言う疑問をぶつけてきました。どちらも過去にプラレールの発売歴がある車両ですが、現状では、ラインナップに加わっていません。
しかし、関東など人口の多い地域の車両に比べ、ローカルなエリアで走っている車両のラインナップは、新幹線や特急が中心で、在来線の多くは、ほとんどカタログに載っていません。
かつては、スペシャルセット限定で発売された車両もありましたが、定番としては存在しないのです。
ちょっと前におもちゃ屋さんの店長から伺った話では、「サウンド江ノ電などの江ノ電関連商品は、福岡では人気がない」と言うことで、廃番となっている江ノ電のセット品などは、売れ残って未だに在庫があったぐらいでした。
逆に、福岡では、すでに廃番となっている811系(JR九州スペシャルセット2)や813系(僕らの街九州セット)でしか発売されなかった車両が、多く走っています。
子供達にとっては、身近で走っている車両が一番愛着があるものです。
私も学生時代に通学で使っていた筑肥線を走る103系1500番代が一番愛着のある車両でした。
しかし残念ながら、在来線は、見たことのない関東圏の車両が、ほとんどで、子供達の関心の対象ではありません。
九州には九州で、北海道には北海道でしか見ることが出来ない車両がたくさんあります。たとえ同型の車両があったとしても、全く違うカラーリングでイメージの異なる車両となっている場合もあります。
地域限定販売をしては?
実際に私鉄などでは、自社の車両をタカラトミーに特注して、ご当地プラレールとして販売している鉄道会社もありますし、メーカーとしても、もう少し地域限定販売を考えても良いかなと思います。
プラレール485系(廃番)のように、旧国鉄時代から活躍を続けている車両は、JR各社で、新しいカラーに変更されているものも多く、現行の国鉄色だけではなく、既存の金型を使って、カラーバリエーションを作るのは、さほど難しくないはずです。
また、国鉄時代では、走行区間が直流か、交流かで、搭載機器が異なっているために車両形式の違う同系統のボディ車両も多いです。こういった車両をプラレールで再現する場合、塗装の塗り替えだけで、形式も変更しても差し支えはないのでしょうか。
例:プラレール165系東海型電車(廃番)→415系交直両用型電車、113系横須賀色など
本来は、床下機器の形状や窓の配置などから、区別してしまうような部分でもプラレールでは、簡略化される部分ですので流用は簡単ですし、過去にかなりの流用事例もあります。
大手食品メーカー数社では、人気商品の味バリエーションで、発売地域限定のご当地仕様にしたものを発売していますし、プラレールでも地域限定で、ご当地車両を販売しても良いのではないでしょうか。
九州と関東の子供では、親しんでいる車両が違うと言うことを、把握して商品展開をして欲しいと思います。