この秋から発売予定のプラレールアドバンス(2023年現在で既に廃番)は、従来のプラレールよりも製品に実車のリアリティを持たせた製品で、プラレールの青いレール1本で、複線利用するというおもしろい使い方をしています。
実車のようなリアリティとは言っても鉄道模型のような実車のスケールダウンモデルではなく、プラレールのレール上で離合することを考慮し、先頭車両と中間車両で長さが違うアンバランスなものとなっています。
初期のラインナップを見ていると、車両の選択は、当たり障りのないものばかりとなっていますが、セットに関しては、専用レールや駅など、同梱されています。ただ、発展的な感じのしないものばかりで、システム的に不十分だと思ってしまいます。
プラレールは、車両の極端なデフォルメを行い、おもちゃと割り切った商品構成をすることで、鉄道おもちゃのロングセラー商品として、地位を築きました。そのプラレールを流用した構成で、リアル志向の展開を追求してもうまくいくのでしょうか?
かつてタカラトミー(旧トミー)には、プラレールとは別路線で、スーパーレールという鉄道のおもちゃが存在しましたが、それなりの展開をしていたにもかかわらず、いつの間にか廃番となってしまいました。
リアル志向ならば、値段は高くとも鉄道模型があります。プラレールに求めるリアルさは、プラレールの枠の中だからこそ、良いのであって、鉄道模型に近づけてまで、展開すべきなのかと思うのです。
今後の商品展開にもよりますが、今の段階では、プラレールアドバンスの発展が長く続かないような気がしています。