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システム化を考慮した商品展開

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2008年現在、プラレールとトミカの商品展開がおもしろくなってきましたみたいで、数年前にプラレールのセットに感じていた「発展性のない自己完結されたセット」というイメージだったのが、「システム的に発展するセット」へと変貌しているのです。

一例を挙げると、プラレールの主力商品であるギミックを満載した大きな駅では、かつて、アナウンスステーション(全国編/西日本・九州編)がありました。駅と踏切を一体化し、サウンドギミックを満載した商品でしたが、独立した情景部品であり、何かと組み合わせて発展するというものではありませんでした。
(とは言っても現行の製品にギミックは継承されていますが…)

しかし、次に登場したおおきなドームステーションは、同時期に発売されたクリアドームでの拡張で、巨大な階層型のタワーにすることも出来るという発展的な商品に進化していました。更に、クリアドームと同様に後発の地下レールや都会の駅は、同一の規格で、相互に組み合わせることが可能であり、今年の目玉と言うべき地下グランドステーションもおおきなドームステーションと階層化することが可能になっているのです。

プラレール発展の歴史には、半世紀近くも変わらない連結モジュールの共通化があります。プラレールのシンボルである青いレールを筆頭に、車両の連結器も改良を加えながら、互換性を保ってきました。情景部品の共通規格がシステム化される事によるプラレールらしさを、前面に出したレイアウト構築は、今後の新しい展開を期待させてくれるものでしょう。

プラレールの展開に欠かせない相棒として、トミカの存在があります。以前からトミカ積載車両という形で、コラボ商品を展開していました。

トミカ積載貨車

また、自走できるモータートミカ(プラロード)と連携したセットも複数展開され、以前からトミカとのコラボレーションによるシステム的な展開は、長く続いていましたが、プラロード自体がセット品を除き、終売してしまったことにより、発展を閉ざしてしまっていました。

しかし、最近の動向として、主力である通常のトミカとの連携商品が考慮され始めました。「トミカからプラレールへ」「プラレールからトミカへ」それぞれに単独で展開していた商品群を、連携対応品を組み込むことで、一緒に遊べるよう発展させているのです。キーワードは、「トミカ・プラレールタウン」。

毎年配布しているトミカ・プラレールビデオで、構築している大きなトミカ・プラレールタウンを家庭で楽しめるように、共通規格と対応モジュールを組み込むことで簡単に展開できるシステム構築が始まろうとしています。

プラレールという鉄道を走らせる情景に必要な街並を、トミカタウンで組み込んでいくと言う形ですが、タカラトミーの子会社で展開しているNゲージTOMIXも、創業時に、こういったシステム的な展開を行って、現在の地位を築きあげた背景があり、プラレールとトミカの相互発展に期待できる内容となっていくことに違いないでしょう。

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